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ニコチン代替療法で禁煙できる?効果やメリット・デメリットとは

禁煙で最も辛いのは、禁煙したことによる離脱症状です。

何度も禁煙にチャレンジしている方の中には、離脱症状に耐えられず失敗した方も多いのではないでしょうか。

離脱症状を軽減させながら禁煙成功を目指す方法に、ニコチン代替療法があります。

そこで今回は、ニコチン代替療法の効果や種類、メリット・デメリットなどについて詳しくご紹介します。

自力での禁煙に失敗した方やニコチン代替療法で禁煙したい方は、ぜひ参考にしてください。

禁煙の壁、やめたくてもやめられないニコチンの怖さ

喫煙は、がんや心疾患、脳卒中、呼吸器疾患を引き起こすリスクを高め、たばこを吸っている本人だけでなく、家族や周囲の人の健康リスクを脅かすものです。

喫煙者は、たばこが「百害あって一利」ということを理解しているにも関わらず、禁煙できないでいる方も少なくありません。

喫煙者は減少傾向!でもやめられないのはなぜ?

令和元年に厚生労働省が行った「国民健康・栄養調査」の結果をみると、喫煙者は男性 27.1%、女性 7.6%で、過去10年間から減少しています。

喫煙者の割合は、30~60 歳代男性で3割を超えています。

また、喫煙者の中でたばこをやめたいと思っている人の割合は、全体で26.1%(男性24.6%・女性30.9%)ですが、大幅な減少はみられません。

参照:厚生労働省 「国民健康・栄養調査」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf

喫煙は、健康リスクや周囲の人への影響、経済的な負担などから「禁煙がベストとは思っていても、自分の意思だけではやめられない」というのが本音ではないでしょうか。

では、なぜやめたくてもやめられないのでしょうか?

喫煙によるニコチン依存症

たばこを吸っている方が禁煙をはじめたとき、辛い離脱症状やストレスに苦しむことがあります。

たばこには、多くの有害な化学物質が含まれており、ニコチンもそのひとつ。

ニコチンによる依存には、身体的依存と心理的依存があります。

ニコチンの身体的依存

ニコチンは、たばこを吸うと肺から吸収され、脳に到達し、脳に刺激と快感を与えます。

喫煙でリラックスやストレスが発散できると感じるのは、ニコチンによるものです。

そして、たばこを吸わず血中のニコチン濃度が一定以下になると、不快感や物足りなさ、イライラといった禁断症状が現れ、再び喫煙してしまいます。

体が自然にニコチンを求めてしまうことが、身体的依存です。

ニコチンの心理的依存

たばこを吸うことがクセになっている方や習慣になっている方、たばこを吸うことでいいことがあったという記憶から心理的な依存にも陥ってしまいます。

ニコチン依存症は疾患のひとつ

「禁煙できないのは、意思が弱いから」「我慢が足りないから」と落ち込む方もいますが、たばこをやめられないのは、ニコチン依存症という疾患だからです。

ニコチン依存症はWHOの国際疾病分類(ICD)にタバコ使用(喫煙)による精神及び行動の障害として定義されています。

ニコチン代替療法とは?

ニコチン代替療法は、ニコチン置換療法やニコチン置き換え療法ともいわれ、辛い離脱症状を軽減させながら禁煙成功を目指す禁煙治療方法のひとつです。

禁煙外来では、たばこをやめて健康的な生活を取り戻すためにニコチン依存症の治療が行われます。

では、ニコチン代替療法について詳しくみていきましょう。

ニコチン代替療法の効果

禁煙時は、ニコチン依存症からくる喫煙欲求や不快な症状、ストレス、イライラなどの離脱症状が強く現れます。

体内からニコチンが抜けるまでは、約3日間(72時間)とされ、この3日間が離脱症状のピークです。

このピークを乗り越えるために用いられるのが、ニコチン代替療法です。

ニコチン代替療法は、喫煙によって得られるニコチンを禁煙補助薬によって体に取り込むことで、体内のニコチン濃度を一定に保ち、禁煙時の離脱症状を緩和する効果があります。

ニコチン代替療法の成功率

自力で禁煙した場合に比べて、ニコチン代替療法のニコチンガムを使用した場合は1.5倍、ニコチンパッチを使用した場合は1.6倍の禁煙成功率になるとされています。

参照:e-ヘルスネット 禁煙のおくすりってどんなもの?
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-06-006.html

ニコチン代替療法は安全?

ニコチン代替療法は、ニコチンを体に取り入れるため「害はないの?」と心配される方も多いかと思います。

たばこには5,300種類以上の有害な化学物質や約70種類の発がん性物質が含まれていますが、ニコチン代替療法で使う薬剤にはニコチン以外含まれていません。

ニコチンを少しずつ体内に浸透させるため、喫煙しているときよりも血中濃度が上がらず負担なく使用でき安全です。

ただし、害はないといっても、治療中に喫煙するとニコチン中毒になる恐れがあり、また疾患が悪化する恐れがあるため、使用できないケースもあります。

ニコチン代替療法のメリット

禁煙に薬を使うことに抵抗感や罪悪感を持つ方もいますが、ニコチン代替療法には多くのメリットがあります。

ニコチン代替療法のメリットは、主に以下の2つです。

離脱症状を軽減し禁煙できる

ニコチン依存症によって生じる禁煙時の喫煙欲求やストレス、イライラを抑えて禁煙成功を目指せます。

手軽に挑戦できる

ニコチンの濃度が高いものは医療機関での取り扱いとなりますが、ニコチンガムやニコチンパッチは、一般の薬局やドラッグストアで購入できます。

「禁煙にチャレンジしよう!」と思ったときに、無理なく手軽に禁煙を始められる点がメリットです。

ニコチン代替療法のデメリット

ニコチン代替療法は、ニコチン依存からの脱却をサポートしてくれるメリットがありますが、メリットとともに気を付けたいこともあります。

ニコチン代替療法のデメリットは、主に以下の3つです。

副作用がある

ニコチン代替療法にはニコチンガムやニコチンパッチなどがありますが、それぞれ副作用を伴う恐れがあります。

使用する前には、効果とともに起こり得る副作用について把握し、副作用が出た場合の対処法を確認しておく必要があります。

使用できない人もいる

疾患の悪化や副作用が起こりやすくなるため、以下の方は使用できません

  • 非喫煙者
  • 心臓病や高血圧、脳血管障害など病気がある方
  • 妊娠・授乳中の方
  • うつ病の方

費用がかかる

ニコチン代替療法は、自力で禁煙した場合に比べて、ニコチンガムやニコチンパッチの購入費用や禁煙外来を受診した場合の医療費などの費用がかかります。

継続する必要があるため、金銭面で負担に感じる方も少なくありません。

しかし、将来的に喫煙を続けた場合はさらにコストがかかるということを理解しておきましょう。

ニコチン代替療法の種類

現在日本で行われているニコチン代替療法は、ニコチンガムとニコチンパッチの2種類です。

ここでは、ニコチン代替療法の種類について詳しくみていきましょう。

【ニコチン代替療法】ニコチンガム

たばこを吸いたくなったときや禁煙でイライラしたときに、たばこの代わりにニコチンが含まれたガムを噛むことで、口の粘膜からニコチンを補給し、徐々にガムの数を減らしていきます。

口さみしくなるとたばこを吸ってしまう方や、肌が弱くてニコチネルパッチが合わなかった方におすすめです。

禁煙までの期間は約12週間です。

ニコチンガムのメリット

効果が現れやすく、たばこが吸いたくなったらガムを噛むことで、効果的に喫煙欲求を抑えることが可能です。

ニコチンガムには3種類の濃度があり、ニコチンの摂取量を自身でコントロールできます。

ニコチンガムのデメリット・副作用

義歯や歯の状態が良くない方は使用できない、ガムの噛み方にコツがいる点がデメリットです。

吐気やのどの刺激、口内炎、ニコチンガムへの依存などの副作用が起こる場合があります。

また、ニコチンの過剰摂取になるため、使用中の喫煙やニコチンパッチの使用は避けましょう。

ニコチンガムを購入できる場所

ニコチンガムは保険適用されていません。

第2類医薬品となり、一般の薬局やドラッグストアで購入することができます。

【ニコチン代替療法】ニコチンパッチ

ニコチンの含まれたパッチを1日1枚貼付し、皮膚に貼り、皮膚からニコチンを補給します。

長年の喫煙習慣がありたばこを吸いたい気持ちが強い方や、ガムを日常的に噛めない方におすすめですが、汗をかきやすい方はパッチが剥がれる可能性があります。

禁煙までの目安は、約8週間です。

・ニコチンパッチのメリット

1日中パッチを貼るため、体内のニコチン濃度を一定に保ちやすいメリットがあります。

皮膚に貼るだけなので、手軽に禁煙をスタートできます。

ニコチンパッチのデメリット・副作用

突然たばこを吸いたくなったときには対応できないことや、皮膚が弱い方は、パッチによって皮膚のトラブルを起こす恐れがある点がデメリットです。

副作用として皮膚トラブル(かゆみ・かぶれなど)が起こる場合があります。

また、ニコチンの過剰摂取になるため、使用中の喫煙やニコチンガムの使用は避けましょう。

ニコチンパッチを購入できる場所

ニコチンの含有量が低いもの(ニコチネルパッチ20・ニコチネルパッチ10)は、一般の薬局やドラッグストアで販売されている第1類医薬品です。

禁煙治療の保険適用となり、禁煙外来では、ニコチンの含有量が高いニコチネルTTS(ニコチネルTTS10・ニコチネルTTS 20・ニコチネルTTS 30)が処方されます。

ニコチン代替療法を始める方法

ニコチン代替療法で禁煙しようと思った場合、以下3つの選択肢があります。

  • 薬局(ニコチネルパッチやニコチネルガム)
  • 禁煙外来を行う医療機関(ニコチネルTTS)
  • オンライン診療での禁煙治療(ニコチネルTTS)

それぞれどんな治療を進めていくのか、みていきましょう。

薬局やドラッグストア

ニコチン代替療法ができるニコチンガムやニコチンパッチは、一般の薬局やドラッグストアで購入できます。

手軽に購入でき、必要に応じて薬剤師に相談できる点がメリットですが、喫煙の誘惑に弱い方や喫煙習慣が長い方は禁煙を継続できない可能性があります。

禁煙外来を行う医療機関

禁煙外来でのニコチン代替療法は、禁煙補助薬(ニコチネルTTS)を用いて行われます。

ニコチン依存症管理料算定の対象となった方は、健康保険適用で禁煙治療を受けることができます。

禁煙補助薬の処方だけでなく、適切な禁煙指導やアドバイスなど医師に相談できる点がメリットです。

しかし、周囲に禁煙外来に通院していることがバレやすい点や継続して通院しなければいけないことが負担になる方も多いでしょう。

オンライン診療での禁煙治療

医師のサポートのもと禁煙治療を受けたいけれど、通院する時間がない方や近くに禁煙外来がない、予約が取れない方は、オンライン診療で禁煙治療を受けるのもおすすめです。

  • オンライン診療のメリットは以下のとおりです。
  • 通院や予約の手間が省ける
  • スマートフォンから予約・診察(24時間365日)が可能
  • 自宅にいながら相談から禁煙治療ができる
  • 最短翌日に自宅までお届け
  • 診察後もチャットで相談可能

オンラインで禁煙治療を行っているデジタルクリニックでは、ニコチネルTTSだけでなく内服薬のバレニクリンを使った禁煙治療が可能です。

医師の診察とアドバイスのもと、自分に合った方法を選びましょう。

デジタルクリニック

https://digital-clinic.life/lp/stopsmoking

ニコチンとさよなら!ニコチン代替療法が禁煙成功のカギ

ニコチン代替療法について詳しくご紹介しました。

「口さみしくなったらたばこを吸っている」「たばこを吸わないとイライラする」という方は、ニコチン依存症になっている可能性があります。

ニコチン依存症から抜け出すには、強い意志だけでなく適切なサポート・治療が必要です。

ニコチン代替療法は、ニーズに合った薬剤や購入方法など選択が豊富です。

それぞれの効果やメリット、デメリットを確認し、自分に合った治療方法を選びましょう。

今回ご紹介したデジタルクリニックは、医療チームのサポートが充実しているため、禁煙治療を始めやすく、続けやすいことが特徴です。

自力での禁煙や通院に不安を感じている方、ニコチン代替療法をしたい方は、ぜひ活用されてみてはいかがでしょうか。

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