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保険適用になる?薄毛治療のメリット・デメリットとは?

2021/01/14

医療機関でのハゲ薄毛治療が提供され始めてから久しいですが、いざどこの病院に行こうかと考える時には「近所の皮膚科へ」と考える方が多いのではないでしょうか?

行き慣れた近所の病院でハゲ治療が受けられれば便利ですし、保険も利いて費用も安く済むと思っている方がとても多いようです。

この点注意が必要で、ハゲ薄毛の大部分を占める男性型脱毛症AGAの治療には保険が利きません。

これは一般的に保険が効かないイメージがある美容外科や美容皮膚科、AGA専門クリニックだけでなく、保険診療を行う一般皮膚科でも同じことなのです。

今回はハゲ薄毛治療をどこで受けるのがベストかを考えるとともに、現在の最新治療についても解説していきます。

保険診療を行う病院でも保険が効かないのは何故?

風邪や腹痛などで普段利用する病院は国から保険診療ができる許可を取っているので、私たちは普段保険証を持参して行けば3割負担など軽減された額で治療を受けることができます。

ただこれは「その病院が保険適用の病院だから」だけではなく、「保険が適用される病気の治療だから」という二つの理由があるからです。

病院が保険適用の医療機関になっていることプラス、治療対象の症状が保険適用の病気でなければならないということです。

AGA治療の場合前者のハードルはクリアしていても、後者をクリアしていないので保険を使っての治療は受けられないのです。

何故AGAに保険が利かないというと、ザックリいえば「放っておいても死なないし、痛みや苦痛もないでしょ」というのが国の考え方で、AGAを含む美容的な意味での治療には保険を利かせてくれないのです。

一般皮膚科でAGA治療を受けるメリット・デメリットは?

保険が利かなくとも、近所の医院で治療を受けられることは手間の面で有利でしょう。

しかし一般の病院では医師がAGA治療に造詣がなかったり興味もないなどで積極的な治療が行われない傾向にあります。

治療そのものを受け付けない所もありますし、受け付けても基本治療薬のプロペシアを出して終わりという所も少なくありません。

総じてカウンセリングや検査も適当でしっかり診てくれないという口コミが多くあります。

基本治療薬だけで良いという場合には近所の病院でも利用価値はありそうですが、AGA治療に力を入れる専門クリニックなどではもっと積極的に、効果のある治療薬を複数組み合わせたり、最新の治療を提供するなどしてより効果の高いハゲ治療を行っています。

AGA専門クリニックで行う治療は

基本治療薬プロペシアはAGAの原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害して、既存の毛根を守りヘアサイクルを正常に保つことで毛量の増加を促すものです。

いわば毛根が持つ本来の力を回復する効果があります。毛根の生命力が正常値に戻るようなイメージですが、これに加えてミノキシジルという成分を使った発毛促進剤が用いられることが多いです。

毛細血管を拡張し大幅な血流増幅効果がある薬で、多くの栄養を毛根に送りこむことで本来の毛根が持つ力以上の発毛力を引き出すことができます。

ミノキシジルは血管系に作用するため持病や体質などで使用できないこともありますが、医師が介在して問診や検査によって使用可能と判断すれば処方を受けることができます。

プロペシアよりも副作用発生の際のリスクが大きいので多少慎重に使用されます。

基本は外用塗布剤で使われますが、副作用の心配が無い場合は内服タイプで処方するクリニックもあります。

内服タイプは効果が非常に強い反面、副作用の発現率や強度も強くなるので血圧異常や心臓病がある方は使用できないのが普通です。

専門クリニックで受けられる最新治療とは?

一般病院ではまず行われない最新治療も専門クリニックでは受けることができます。

メソセラピーといって、ヒトの細胞分裂を促進する「成長因子」と呼ばれる特殊な成分を頭皮に直接注入するものです。

同時にミノキシジルなどの治療薬やビタミンなど発毛補助成分を組み合わせた薬液を使用します。

この治療法は投薬治療ととても相性がよく、併用することでかなり高いハゲ改善効果が期待できます。

また持病や体質などで治療薬の一部が使用できない患者さんへの代替治療法として使用されることもあり、メソセラピー単体でもハゲ改善効果があります。

外科系クリニックでは植毛治療も可能

一部の外科系クリニックでは自毛植毛治療や人工毛植毛治療も提供されています。

手術の範疇になるので、外科的技術を持った医師が在籍する医院でしか受けられません。

自毛植毛の場合は後頭部などから毛根を採取し、必要箇所に植え付けます。

上手く定着すれば以後は永続的に髪が生え変わります。

人工毛植毛は現在では感染症などデメリットの方が大きいためほとんど採用されませんが、自毛植毛が不可能なケースで検討されることがあります。